野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

代数学(ガロア理論)と複素解析が楽しい新年度

2021年度が終わり、2022年度が始まった。今日はオフなので、YouTubeで数学の講義を見まくった。ぼく、数学にこんなに癒されるとは、思ってなかったけど、抽象的な世界や形などをイメージするのが、脳に心地いいらしく、数学のレクチャーを聞いた後だと、空気が美味しく感じるし、ピアノを弾く感覚も変わる。今だけかもしれないけど、とにかく楽しいのだ。楽しくて、講義ノートを取って、複数の講義を梯子し、気がつくと何時間も経っている。数学→音楽→畑仕事→四股→数学→音楽→畑仕事→数学、、、、というような一日。

 

すっかりやる気になったのと、30年ぶりなのに、意外に次々思い出して、学生時代の頃の数学力(学部3回生程度)までは、意外とすぐに戻せるような気がしてきた。ぼくは大学3回生まで勉強して、そこで数学を完全に封印して、音楽の道に突き進んだので、その先の専門的な勉強してみたいなぁ。2時間くらい数学を勉強した後にピアノ弾いたりすると、本当に脳がリフレッシュしているのを感じる。熱中できる趣味を持つことは、精神衛生上いい。

 

こちらの授業、ぼくが学生の頃にはあり得ないくらい(あの頃の教授たち、ぼそぼそ何言ってるか分からない人が多かった)丁寧で分かりやすい。

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こちらの大学院生のYouTuberの方は、テーマを絞って連続講義をやってくださっていて、非常に具体的で分かりやすく、次々に見てしまう。

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こちらは大教室なのか、マイクを使っての授業で、黒板の文字も大きい。シンプルで分かりやすい講義なので、最終回まで出席させてもらおう。

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こちらの日曜数学家の方、すごく楽しいレクチャーだった。

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図書館で借りた結城浩著『数学ガールガロア理論』を読了。ジェンダーと数学に関する本ではなく、主人公の「僕」以外の登場人物が、数学好きの少女たちという設定の本。この登場人物設定については、色々疑問もあるが、しかし、ガロア理論を非常に分かりやすく説明した本で、数学の読み物としてとても良かった。これで、大学生の頃に勉強した群論や体や環などの代数学の記憶が、一気に蘇ってきて、もっと勉強したくなった。