野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

座・座に搬入/石山寺や温泉/パープルリボン音楽プロジェクト

里村さんに車を運転していただき、ながらの座・座に、楽器など荷物を搬入。5月14日から21日まで、ながらの座・座で「野村誠の動態展示 in ZaZa」という企画をする。はっきり言って、この場所、この庭、この環境は最高すぎて、国指定有形文化財である江戸時代初期の建物と滋賀県指定名勝の庭園は、通常非公開で、オーナーの橋本さんの個人宅で、本来ならば入ることも許されない場所。

 

ところが、ここをコンサート会場として開放する試みを橋本さんが続けておられて、野村も今まで何度も出演した。定員40名で味わうのも、密接な感じで楽しかったが、コロナで密がNGになった。

 

で考えた。そもそも、この建物と庭を味わうために、40人もの人が集う必要はないし、人が少ない方が、空間もじっくり味わえる。ということで、40人の観客を一度に集めるよりも、1週間に分散して集める企画にしたら、接触を伴わない広々とした環境が味わえる。

 

で、観客がほとんどいないと、楽器も広々と点在させることもできて、面白い空間を作れそう。そこに、野村一人と観客が一人か二人いて、距離も離れていて、自然に音楽が生まれてきたりする。観客が一人もいなくて、野村が勝手に一人で作曲している。そんなことを考えたら、いっぱい楽器を搬入したくなり、おもちゃのピアノも2台持ち込んだし、大正琴や文化箏、タイの太鼓、中国打楽器など、色々持ち込んだ。全部を広げたらゴチャゴチャするけれども、こうした楽器がポツポツと点在していても、いい感じになるかなぁ。

 

nagara-zaza.net

 

座座による前に、石山寺にも行った。近くは何度も通ったことがあるのに、初の石山寺を満喫。

 

帰り道に北白川ラジウム温泉に立ち寄り、座座で「徹夜の音楽会」をした帰り道に佐久間さんたちと立ち寄ったことを思い出しながら、ゆるむ。

 

草柳和之さんの新プロジェクトに向けての準備ミーティング。DVに関するカウンセラーの草柳さんは、非常に独特の発想をされる方で、音楽の世界とDVという違った世界を瞬時に跳躍して結びつける稀有な人。この方の発想に音楽家が巻き込まれていき、新たな音楽が生まれてくる。