野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

徹夜の音楽会

朝起きたつもりが、起きたら昼。よく寝た。

朝食の後、ピアノでバッハやモンポウを弾いて、弾きにくいところがあって、指の練習で、そこだけ取り出して、自分のための練習曲をつくり、弾いているうちに、それが、「こきりこ節」のアレンジになって、「日本民謡集」の12曲目は、「こきりこ節」になりました。

毎朝(昼か)、目覚めの読書で、相撲の本を一冊は読むのが日課ですが、今日は「我が回想の双葉山」を読んでおりました。「オペラ双葉山」は、どんな作品になることでしょう。

滋賀県大津の「ながらの座・座」で、3月31日→4月1日に「徹夜の音楽会」を開催いたします。出演:野村誠、ゲストが、いしいしんじ(作家)、佐久間新(ジャワ舞踊家)、tupera tupera(絵本作家)、ニシジマアツシ(サウンドアーティスト)、野村幸弘(美術史家/映像作家)、やぶくみこ(作曲家/打楽器奏者)です。宿泊希望の方は宿泊可になるこのイベントの説明文を作文しなければならず、その作文に頭を悩ませておりましたが、なんとか脱稿。

ながらの座・座は、昔の庭とお座敷が保存されているだけではなく、今なお集いの場、交流の場、生活の場として生きています。だから、ここで、敬愛するアーティストと集い、交流し、宿泊するイベントを考えました。これは、一泊二日の強化合宿。年度の終わりから年度の始まりへのマラソン企画なのです。野村の直感で様々なジャンルの方に、お声がけしましたが、期せずして、音と空間に敏感な感性を持つ方々が集うことになりました。いしいしんじさんが襖に小説を書き、野村が音を奏でます。佐久間新さんの舞は、インドネシアの風を運んでくれることでしょう。ニシジマアツシさんとは、音と偶然を巧みに遊びます。野村幸弘さんの映像とトークで、座・座は瞬時に芸術フォーラムに早変わりするでしょう。音が集い、音が交流し、音が生きるやぶくみこさんの多彩な楽器と野村の音が出会います。日帰りコースと宿泊コース、色々な楽しみ方があると思いますが、できるだけ長居して、思う存分楽しみ尽くしていただければ、幸いです。(野村誠

ながらの座・座は、こんなところです。
http://nagara-zaza.net/

夜は、三浦史子さんと夕食。「英語で日本文化」の著者、「フェアトレードを探しに」の著者。現在、広島在住ですが、京都でも、色々活動を開始される予定。今後、時々、お会いして、色々、ご一緒できることも出てくるかもしれません。ちなみに、「英語で日本文化」の中には、野村誠もちょっとだけでてきます。

ドビュッシーの没後100年に向けて、ドビュッシーに捧げる小品をどこかで書こうと思っているのですが、今日は、着手はできず。