野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

コミュニティ・アートとしての音楽 -- 「世界のしょうない音楽ワークショップ」(2014〜2019)の実践より

大阪音大の井口淳子先生が、論文「コミュニティ・アートとしての音楽 -- 「世界のしょうない音楽ワークショップ」(2014〜2019)の実践より」を発表。大阪音大の研究紀要(以下のリンク)で読めます。

 

https://daion.ac.jp/media/2019dai58gou_2020.3.27.pdf?fbclid=IwAR0W9aPzqv-oZCaihv2JuUQ7e4gaUL5loPEAZmgXRAB1pOEIhzbhZI80aK0

 

4月12日の中川賢一・野村誠ピアノ・コンサート「愛と知のメシアン!!」まで2週間を切った。2年前に、中川さんと2台ピアノをした時は、台風が接近して開催が危ぶまれたが、奇跡的にギリギリ台風のコースがずれて、開催できた。果たして今回も奇跡が起きて、新型コロナウイルスの感染状況が収束に向かい、無事開催できるのだろうか。ただただ、事態の収束を祈るばかりだが、開催を前提に、本日もピアノの練習。

 

2年前に作曲した「オリヴィエ・メシアンに注ぐ20のまなざし」、メシアンの「アーメンの幻影」、新曲「メシアン・ゲーム」などを練習&譜読み。時間があるので比較的丁寧に譜面を確認。

 

砂連尾理さん、佐久間新さんとの「問題行動トリオ」のウェブマガジンの開設に向けて、問題行動をテーマに短い原稿を書く。

 

今年が生誕100年のジャズピアニストDave Brubeckの伝記を相変わらずパラパラ読んでいる。昨日も書いたDave Brubeck Octetが、やはり面白く、当初はグループ名は、「The Eight」だった。これは、明らかにフランス「6人組」を意識した「8人組」だった。コンサートの前半はジャズのスタンダードをやって、後半では各自の新曲を演奏したり、ミヨーとかバルトークを編曲して演奏したりしていたらしく、ジャズとクラシックの融合グループだった。最初、The Eightだったが、中華レストランで演奏する際に、ある時は、Bill Smith Octetという名前で登場し、David Van Kriedt Octetという名前だったりして、最終的にDave Brubeckが一番名前が通っていたからDave Brubeck Octetになったのだけど、実質はコレクティブな8人組だったようだ。

 

ぼくは、この話がすごく気に入った。ぼくが、鍵盤ハーモニカ8重奏の「P-ブロッ」を始めたのが1996年だったが、この時も、メンバーみんながそれぞれ作曲するバンドを目指したし、実際にそうなっていった。なんだか、ますますブルーベックに共感するようになった。ちなみに、Dave Brubeck Octetのメンバーの一人Bill Smithは、作曲家としては、William O. Smithとして活動。つい最近までご存命だったようだ。例えば、こんな曲を書いている。

 

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ジャズオペラ《Space in the Heart》

 

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