野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

Dave Brubeck Octet

昨日のニコニコ動画での無観客コンサートの配信について、ドイツや鳥取や沖縄や東京や豊橋や‥、色々な方から感想をいただき、手応えがあり嬉しい。とにかく観客の顔も姿も見えない中でのライブだったので、反響は素直に嬉しかった。

 

今年は、ベートーヴェンの生誕250年だが、デイヴ・ブルーベックの生誕100年でもある。それで、Philip Clark著「DAVE BRUBECK  a life in time」を、パラパラと読んでいる。ブルーベックは若い頃に、作曲家のミヨーに作曲を教わっていて、初期のDave Brubeck Octetのメンバーには、ミヨーの作曲クラスで出会ったBill Smithなどもいる。その頃の音源を聴くと、ミヨーのようなストラヴィンスキーのようなジャズで、なかなか面白い。

 

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25絃箏のための新曲委嘱があり、これから少しずつ勉強していこうと思う。13絃の箏や17絃のためには、数多く作曲してきたけれども、25絃はこれまで作曲したことはなかった。ミニマリストのぼくは、13で十分と思っていたからだ。絃の数が倍に増えることで、和音や絃の共鳴など、通常の13とは違う出来事が起こるのだと思う。少しずつ勉強しよう。

 

次なるコンサートは、4月12日の名古屋。これに向けて、メシアンと野村作品を練習中。新型コロナウイルスの感染状況も、日に日に変化しているけれども、このコンサートは恙なく行うことができるのだろうか?2週間後が全く予想つかない。

 

「ポスト資本主義」へと人類は変化を強いられていると思う。しかし、今のところ資本主義で動いている世界が、新型コロナウイルスにより経済活動が大きく停滞すれば、それこそ1929年の世界恐慌の後に何が起こったかは、今のうちに歴史を振り返り反省して、対策を練った方がいいのかもしれない。ナチスの台頭とか歴史を振り返れば、どうしてそんなことが起こったのだろうと思うけれども、でも、未だ人種などという非科学的/主観的な概念による差別が蔓延っているので、失業率50%とかになったら、どうなるだろう?1929年から1945年の16年間はどうだったんだっけ?当時の芸術家たちは、どのように生き延びたのだろう?そう思うと、メシアンは、1908年に生まれて、1929年に、「8つの前奏曲」を書き上げている。この時代の雰囲気、細かいこと、知りたい。よく知っている人に教えて欲しい。