野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

インテルメッツォの編曲が終わる

DVがなくなる日のための「インテルメッツォ」を作曲したのは、2001年。この曲をサックス5重奏に編曲していて、本日、編曲作業を終えて、ワルシャワフレデリック・ショパン音楽大学のサックス科教授のアリーナにメールで完成譜面を送る。昨年12月にアリーナのクラスでワークショップをした時に、学生たちが「インテルメッツォ」を非常に気に入ってくれたので、アレンジすることにした。ワルシャワで演奏されるといいなぁ。

 

ちなこの曲のアレンジは、片岡祐介編曲の鍵盤ハーモニカ四重奏版、有馬純寿編曲のエレクトロニクス版は、CD「 INTERMEZZO」に収録されていて、

 

Intermezzo - EP

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  • マコト ノムラ
  • クラシック
  • ¥1528

music.apple.com

 

高橋信編曲のクラリネット5重奏版は、楽譜が出版されていて、以下のサイトで購入できる。

DVがなくなる日のためのインテルメッツォ(間奏曲)|楽器・楽譜 | すみやグッディ | すみやグッディ

 

よくよく考えたら、このクラリネット5重奏版を参考に編曲をすることもできたと、今これを書きながら気がつく。今度、譜面を探してみてみよう。

 

日本センチュリー交響楽団の有志が、Webコンサートと銘打ってYouTubeで演奏動画を公開した。この動画に出てくる演奏者の半分近くの人と、ぼくは仕事をしたことがある。自分たちで考えて何かアクションを起こそうと動いているのは、とても素敵だと思う。

 

www.youtube.com

新型コロナウイルス がどのくらい猛威を振るっているか知らないが、数多くのコンサートや展覧会などが次々に中止になっている。疫病が流行ったので、祈祷をしたとか、御霊会をしたとか、遷都したとか、歴史の中でよく語られる。今、「田楽考」という本を読んでいて、疫病を収束させるために、疫鬼を排斥することと、田楽を結びつけようとする意欲的な論考。以前、同じ著者の「相撲節会」という面白い本を読んで、どうしても読みたくなって、この「田楽考」も読んでいる。田楽の描かれた絵をいろいろ見ていると、「千住の1010人 in 2020年」のアイディアも浮かぶ。ささらも使いたいなぁ。