野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

《弓から弓へ》アレンジ中

2016年、岡山芸術交流で美術家の島袋道浩くんが「弓から弓へ」というインスタレーションを発表し、弓道の弓からスタートして、最後には弓道の弓でコントラバスを演奏する作品。ぼくは、その弓道の弓でコントラバスを弾く曲の作曲を依頼されて、「弓から弓へ」を作曲した。その曲を、東京藝術大学コントラバス科の水野翔子さんが、卒業試験で演奏したいと申し出てくれた。大学の大切な卒業試験で、弓道の弓でコントラバスを演奏する意気込みが嬉しい。「弓から弓へ」の譜面は、撮影用に書いた譜面で、現場で口頭で説明したり調整しながら撮影する前提で書いたので、卒業試験用に若干説明を書き加えた方がいいと思い、今日は、少し楽譜に補足説明などを書き込む作業をしていた。どんな演奏になるのか大変楽しみだ。きっと、コントラバス科の中でも、前代未聞の出来事になるのだろう。

 

編集者の岩淵拓郎さん、日本センチュリー交響楽団の柿塚拓真さん、キーボーディストの鈴木潤さんと会う。今年の3月に公開した野村誠鈴木潤著「音楽の根っこ オーケストラと考えたワークショップハンドブック」の打ち上げ。この本を作った直後にコロナになって、打ち上げもできなかったので、と半年以上遅れてだったので、逆に、遠い昔のことのようでもあった。あの冊子を作ったことで、自分なりに次へのステップを踏み出すきっかけになったと思う。

 

『音楽の根っこ オーケストラと考えたワークショップハンドブック』発行 | 日本センチュリー交響楽団

 

「問題行動マガジン」に前回書いたエッセイは、小学校時代の話。次は何を書こうか考え中。

 

06. 排除に自覚的になったのは – 問題行動マガジン