野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

本日も六段

アガサ・クリスティの「ミス・マープルと13の謎」を読み始める。短編集。ところで、犯罪や殺人事件は、実際に現実に多数起こっていて、その友人や家族や関係する多くの人々が、本当に苦しんでいることを、あらためて思い出す。これは、まぎれもない現実であるのだが、日常生活を送る上で、ぼくを含めた多くの人がそのことを忘れがちになる。

たまたま、イギリスの音楽家ヒュー・ナンキヴェルがトーキーという町に住んでいて、そこがアガサ・クリスティの生まれた町だったことから、トーキーでアガサ・クリスティ・フェスティバルが開催されている。その関連で、クリスティの「ミス・マープルと13の謎」を題材にした音楽ワークショップを、えずこホールですることになった。とりあえずは、犯罪や殺人事件の内容ではなく、「13の音楽の謎」を見つけていくことになりそうではある。

本日も京都市立芸術大学にて、リハーサル。福原左和子さん(箏)、松原智美さん(アコーディオン)と、野村作品をリハーサル。八橋検校の「六段」を下敷きにした曲。明日が本番。今日は、昨日よりは細かく取り出してリハーサル。感じもつかめてきた。ぼくも要練習のポイントいろいろあり。それにしても、中村典子さんの行動力はすごい。すごい演目の大フェスティバルを、個人企画でやっている。多くの作曲家や演奏家、すごい人数の学生を巻き込んでいる。沖縄からも琉球舞踊の人々が到着。

帰宅後、ピアノの個人練習をしてのち、ジャグリング・アーティストの渡邉尚くんとギヨームの日仏交流作品のクリエーションの稽古場に顔を出す。この公演の音楽を担当することになっている。色々、アイディアの交換。面白くなりそう。

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