野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ホエールトーン・オペラの輪

11月14日ー17日に、香港で、ASIA PACIFIC COMMUNITY MUSIC NETWORK 2019 CONFERENCE: HONG KONGが開催される。イギリスの音楽家Pete Moserと香港のCentre for Community Cultural Development(CCCD)が中心になって準備している。Pete Moserは、2005年に「ホエールトーン・オペラ」の第4幕に出演してくれて、2006年には、えずこホールでの「ホエールトーン・オペラ」全幕上演にも出演してくれて以来の親友。日英共同のコミュニティ・オペラ「ホエールトーン・オペラ」に触発されて、その後、イギリスと香港での「Long Walk」というプロジェクトを立ち上げて以来、香港に何度も訪れ、香港のコミュニティ・ミュージックに多大な影響を及ぼしてきた。興味のある方、ぜひ。ぼくもオープニングのワークショップなどを担当する予定。

 

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ホエールトーン・オペラ」を2010年にイギリスで全幕上演した際に、当時、South West Music Schoolのディレクターだったのが、Lisa Tregaleで、実は彼女もヨーク大学で音楽を学んだ人だ。その後、Lisaはボーンマス交響楽団の参加型プログラムのディレクターになり、これまでオーケストラがやってこなかったプログラムを次々に導入した。認知症の人との活動が評価され受賞したり、先日も、たまたまBBCRadio3の番組を聴いていたらLisaが登場し、オーケストラのインクルーシブな活動について語っていた。そのLisaが、2020年には、BBC National Orchestra and Chorus of Walesのディレクターに就任することが発表された。新しい職場で、彼女がどんな手腕を発揮するのか、非常に楽しみだ。ホエールトーン・オペラを通じて出会った友人たちが、こうして活躍しているのを見ると、嬉しい。そして、今年の11月30日、12月1日には、久しぶりにHugh Nankivellと、大阪で「ホエールトーン・オペラ」のワークショップを行うことになっている。

 

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