野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

帰国しました

イタリアからイギリスを経由して、関西空港に帰国。飛行機の中で、ビートルズドキュメンタリー映画を見て、60年代にポール・マッカートニージョン・ケージやルチアノ・ベリオなど現代音楽も積極的に聞いて、最も頻繁にギャラリーなどに前衛アートの展示を見に出かけていたという話を聞き、大相撲ファンでも知られるポール・マッカートニーにJACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)の活動を伝えたい、と思ったが、どうやったらポールに連絡がとれるのだろう、と思う。

 

「Something of His Art :  Walking to Lubeck with J.S. Bach」を読了。1705年、バッハが20歳の時に4週間の休暇をとって、徒歩で著名なオルガニスト/作曲家のブクストフーデに会いに行く。ブクストフーデは当時68歳。レコードもラジオもないから、著名な音楽家の演奏を聞こうと思うと大変だったんだなぁ、と思う。そう思うと、飛行機に乗って、ヨーロッパに行ったりするくらい、楽なもので、いろいろな音楽に接することができるから、恵まれているのだと思う。4週間の休暇をとって、結局、現地に長居して3ヶ月もいたみたいなので、若いバッハにとっても収穫は多かったのだろう。

 

帰宅して、とりあえずは、猛烈に洗濯。日本は暑い。真夏のようだ。先月のカーサ・モーツァルトのコンサートの録音が届いている。アンコールで演奏した新曲「Casa Mozart, Summer 2019」を何度も聞いて、心にしみる。また、作曲したい。