イギリスを出国し、イタリアのミラノへ飛ぶ。並河さん、やぶさんと合流して、中華鍋ランチミーティング。
そして、ミラノから電車で４時間の旅。途中でベネチアも通り、ああ、今、ベネチアビエンナーレやってるけど、見にいく時間はないなぁ、とスロベニアとの国境近くの港町トリエステに着く。
トリエステ在住のコントラバス奏者の原田光嗣さんのお宅へ。原田さんとの濃密な交流が始まり、トリエステについて、コントラバスについて、イタリアについて、いろいろ教わる。電車の中で、原田さんのブログを熟読して予習して、かなり面白い人だと思っていたけれども、本人はさらにそれを上回る魅力を放っていた。
Stefan Szczelkun著「Improvisation Rites: From John Cage's Song Books to The Scratch Orchestra's Nature Study Notes -collective practices 2011-2017」読了。集団即興のコンサートを企画し実行していくプロセスが、そのまま本になっていて、メールの文章や会議の議事録などが、そのまま載っている。もっと整理して編集して欲しい気もするけれども、全部、そのまま載っているので、現場の空気感が想像できる面白さもあった。主にイギリスでの実践の話だけれども、ギリシアでの2017年のドクメンタ14でのワークショップの話も載っていて、興味深く読んだ。長らくギリシアに行っていないので、ギリシアにも行きたいと思うのは、東欧に近いトリエステに来たからかな。クロアチアもスロベニアも、すぐそこ。
