野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ミワモキホアプポグンカマネ/新しいおっさん/IM-OS

2017年に作曲した《ミワモキホアプポグンカマネ》のリハーサル2回目。日本センチュリー交響楽団の北口くん(チェロ)、小川さん(ヴァイオリン)、森さん(ヴィオラ)、村田さん(コントラバス)、笠野さん(トロンボーン)、ロジャーさん(トロンボーン)に野村(ピアノ)という編成。2月2日に収録する。ここ数年、センチュリー響と本当に色々なことをしてきたので、演奏家の方々との距離も縮まっていて、皆さんが野村作品を自分たちの音楽として演奏してくれるのが、本当に嬉しい。

 

改めて演奏してみて、野村の作曲作品の中でも群を抜いてクラシックな曲と思った。多分、4年前に作曲した時に、意図的にクラシックっぽい要素をふんだんに盛り込んだと思う(作曲した頃のことを結構忘れている)。ワークショップの中から出てきたアイディアが、クラシック音楽とはほど遠いものだったからこそ、敢えて、そうして、あのアイディアがこんな風になるのか、という驚きをいっぱい作りたかった。そして、そういう驚きはいっぱいあったと思う。

 

ということで、オーケストラプレイヤーたちが演奏する中に、作曲者がピアノで混じっているわけで、野村以外の6人は、阿吽の呼吸でクラシックのアンサンブルの仕方がツーカーなので、ピアノでちゃんと解け合えるように演奏するのが大変だった。後の先の立合い、なかなか難しい。

 

家に戻り、本日のおっさん姉妹(=片岡祐介鈴木潤)のリハーサル動画を視聴し、野村作曲の《新しいおっさん》のリハーサルを譜面を見ながら確認。こんな風に自分の曲のリハーサルにオンラインで立ち会うのも現在ならではだなぁ。

www.youtube.com

デンマークのカールさんから、Improvised Music - Open Scoreのvol.6に、野村誠の《根楽》が載っているよと連絡が来る。またまた、アメリカのコントラバス奏者のダニエルが取り上げてくれたようだ。ありがたい。興味のある方は、こちら。

http://im-os.net/IMOS-Issue6.pdf