野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

トリエステは「うつくしいまち」

イタリアの北東の国境近くの港町トリエステで、やぶくみこさんとのコンサート。トリエステ在住のコントラバス奏者の原田さんの案内で、トリエステの町を巡る。今日の夕方のコンサートで、トリエステの町をテーマにした即興演奏を行うためだ。トリエステは、オーストリア領だった時代があり、オーストリア文化の影響も濃い。様々な文化の接触する土地で、セルビア正教会もあれば、カトリックの教会も、プロテスタントの教会も、ユダヤ教会もあり、それらが近接している。海に面した広場としてはヨーロッパ最大の広場がある。ベネチア風のシーフードも、オーストリア風の肉の煮込み料理も楽しめる。

 

こうして、町の写真を撮影して後、コンサート会場で、11枚の写真を投影しての即興演奏。単に写真を見て演奏するだけでなく、今朝の町歩きの記憶を蘇らせながらの即興演奏で、原田さんから数時間前に聞いた様々なトリエストのエピソードを、野村のピアノと、やぶさんの打楽器で音楽にしていく豊かな体験。演奏後、拍手がなりやまずに、アンコールとして、もう一曲、即興で演奏させていただきました。お客さんが、ぼくの写真が載っている新聞記事の切り抜きを、わざわざ持ってきて、手渡してくれた。ありがたい。

 

本番前に、数時間に渡り町を歩き、その後にコンサートというハードスケジュール。観光が創作につながる貴重な体験。

 

原田さんのお宅に戻って後、原田さんのコントラバスの演奏を聴かせていただき、さらには、原田さんのコントラバスともセッションし、コントラバスも触らせていただき、コントラバスの魅力をいっぱい味わう。コントラバス独奏曲を作曲してみたい、と思った。

 

7月16日の十和田でのワークショップの様子がレポートされた。詳しくは、こちらを。

 

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