野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ロンドンに移動

ヒューとの濃密な日々が終わる。次は、11月ー12月の日本。11月30日、12月1日に日本センチュリー交響楽団とヒューと一緒に「ホエールトーン・オペラ」をやる。Whaletone Operaなので、発音的には、ウェールトーン・オペラの方が近い気がするのだが、野球チーム「大洋ホエールズ」という名前を聞いて育ったので、「ホエールトーン・オペラ」という表記にしている。12月5−8日は、えずこホールで、ミステリー音楽をやる予定。ヴァイオリニスト/作曲家のエマも来日する予定。

 

ヒューと分かれて、電車で3時間の旅。ロンドンに移動。Cambridge Music Handbookという小冊子のAnthony Pople著の「Berg : Violin Concerto」を読了。アルバン・ベルクの「ヴァイオリン協奏曲」について記した本で、ポスト・モダニズムなどという言葉が生まれる遥かに昔の時代に、バッハと民謡と前衛音楽とロマン派が混在した音楽を書いたベルクの音楽。無調と調性が混在したような境界線の音楽を書いたベルク。この本は、いろいろ楽曲分析もいっぱいしてくれて、とても勉強になった。

 

地下鉄を乗り継ぎ、バスに乗って、本日の宿に到着。せっかくのロンドンだから、人に会ったり、コンサートに行ったりしようかとも思ったが、明朝のイタリア行きに向けて、ゆっくり休むことに。