野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

京都は秋の気配

久しぶりに京都の自宅。秋の気配あり。でも、クマゼミがシャンシャン鳴いている。夏の終わり。洗濯機をまわす。昨日、一緒にコンサートをしたアコーディオンの大田智美さんのCDを開封ヴィオラの赤坂智子とのデュオ。CDのタイトルは「キアロスクーロー陰影ー」。ヴィオラアコーディオンで、バッハとピアソラ。しばらく自宅にいる時の愛聴盤になりそうだ。

 

外食が続いていたから、自炊。自宅のピアノでショスターコービッチをポロポロと弾く。最近の趣味は、1オクターブの12音を1回ずつ使う12音音列をつくることで、できるだけ無調に聞こえないようにつくるのが、数独を解くよりは耳に心地よいパズル。これをノートに書き溜めているけれども、そのうち作品になるのだろうか。

 

詩人の吉増剛造さんが「詩人の家」をやっていたことに触発されて、「作曲家の家」について考えてみて、「作曲家」という言葉には既に家が入っていることに気づく。ちなみに、詩人の上田假奈代がやっているのは詩人のゲストハウスなのだけれども、「ココルーム」の正式名称は、「こえとこころとことばの部屋」なので、こっちは実は家じゃなくって詩人の部屋だった。ルー・ハリソン・ハウスや、ラモンテヤングのドリームハウス。作曲家の家についても、ちょっと研究してみたいと思った。