野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

新・新世界交響楽をつくる

鳥取に移動。門限ズ(=野村誠+遠田誠+倉品淳子+吉野さつき)が鳥取に集合。鳥取銀河鉄道祭の木野さん、野口さんと打ち合わせの後、夜は野村誠のワークショップ「新・新世界交響楽」。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の中に、「新世界交響楽」が聞こえてくるという場面がある。おそらく、ドボルザーク交響曲新世界より」のことだろう。ということで、今日のワークショップは、ずっとドボルザークを題材にやった。

 

まずは、交響曲の4楽章の構造を説明して後、第2楽章の有名なメロディーの替え歌をつくり歌う。続いて、第3楽章の主題のリズムを、ボディパーカッションでやって後、楽器で演奏。これを、カメラマンやダンサーを指揮者に見立てて合奏。第1楽章の第1主題と第2主題のメロデイーのリズムを抽出して後、短調長調の違いを打楽器で表現してみる。最後は第4楽章の有名なメロディーに合わせて、楽器を奏でながら歩き出すフィナーレ。以上を全部やって後、倉品さんの「銀河鉄道の夜」の朗読に合わせながら、1−4を通して演奏。クラシックの楽曲を題材にワークショップをするなんて、ぼくにとっては稀有な機会だったが、これで、鳥取では、誰でも「新世界」ができるようになったので、11月の公演に向けては大きな収穫。