野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ゲキジョウ実験!!!「銀河鉄道の夜→」のための実験が始まる

鳥取に移動。11月2−3日に、ゲキジョウ実験!!!「銀河鉄道の夜→」という大規模な公演を予定していて、その作品を門限ズ(=野村誠+倉品淳子+遠田誠+吉野さつき)と鳥取市民でつくっている。舞台美術は、藤浩志さんにお願いしている。本日より、その集中クリエーション。

 

あらためて、本番の会場(とりぎん文化会館)を、門限ズと事務局と藤さんで下見。劇場空間をどのように活用するのか、客席、ロビー、舞台、中庭、階段、通路、などなど、様々な場所を、もう一度入念に下見をしていくうちに、またアイディアが湧き上がり、思わず動き出したり、即興的にシーンが生まれたりする。

 

藤さんの構想は、銀河鉄道の美術部を立ち上げ、美術部の拠点になる場所を町中につくり、そこでどんどん舞台美術ができあがっていくというもの。美術部の制作場所の候補地を何ヶ所かまわる。美術部の拠点は、人々が集う場にもなっていきそうだ。

 

こちらが、美術部の拠点候補地を見に行っている頃には、ジョホンコ(倉品淳子)の演劇ワークショップが鳥取大学で始まっている。既に、ダンスチームのワークショップは5月に、音楽チームのワークショップは6月に開催。明後日(21日)には、ダンス、音楽、演劇の3チーム合同のワークショップを開催する。

 

ホスピテイルで本日から開催の展覧会、Pil and Galia Kollectivの展覧会(IN)VISIBLE PROPAGANDAを見に行く。衣装もダンスも音楽もやってみる面白そうな人なので、門限ズとコラボするのも面白いかも、とピルとガリアと少し話す。

 

演劇ワークショップを見学したり、門限ズ+藤さんで色々ブレインストーミングしたりする。この公演は、すごく多くの人が当事者になることができ、すごく多くの人が主役になることができ、すごく多くの人が主体的に関わることができる。住民参加型ではなく、住民主体型プログラムだ。でも、住民だけではなく、藤さんも、門限ズも、皆、主体的に関わっていくことになる。そうした様々な思惑の総体として、舞台ができていく。リーダーが主導して、それに追随するタイプではないので、そこが面白いところ。

 

明日、明後日も、本当に楽しみだ。