野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

Provokation → Observation → Imitation → Variation → Creation

パリでの滞在制作は大詰め。でも、午前中は、4月の香港での発表のパワーポイントを作成。香港から催促がきているので、そろそろ送らないとベリーニたちに怒られる。資料をつくって送る。そこでは、

 

Provokation → Observation → Imitation → Variation → Creation

 

というプロセスを書いてみた。まず、きっかけになる刺激としてのprovokationがあり、それに対してどんな反応があるかを観察するobservationがあり、相手の反応を見てそれを模倣するimitationがあり、真似しているだけだと行き詰まるので、そこから変化をつけていくvariationがあって、そうするうちに創造の場creationが成立していく、というようなお話。

 

あとは、コミュニケーションと誤解と創造性のこと。フォローとリードのバランス。場所と音楽の関係。楽器と人の相性のこと、などを触れた。

 

というわけで、今日も、ジャグリングの音楽創作。いよいよ明日にはイギリスに移動なので、パリでのクリエーションも明日まで。今日も、新たにシルヴァンと作曲をしたり、レコーディングをしたり、順調に進む。

 

稽古場での空き時間に、「十和田十景」の9曲目と10曲目をざっと作曲。明日には、浄書できそうで、ひと段落。稽古場の空き時間には、相変わらず、逆立ちやジャグリングを練習中。尚くん曰く、「野村さんは、ジャグリングよりも逆立ちの方が才能あります」。やっぱり、ピアニストなので、手をよく使っているから、逆立ちは向いているのかも。