野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

だんだんたんぼ、だじゃ研に出会う

十和田を出発し、東京の千住へ移動。いよいよ、佐久間新の舞台作品「だんだんたんぼに、夜明かしカエル」の東京公演が、明日、明後日。両日とも満席、満員御礼で、当日券が若干出るかも、という状況。

 

本日は、午後からサウンドチェックをし、場当たりシーンの確認などあり、さらにテクニカルリハーサルがあり、一日中、劇場にこもっての作業。

 

既に神戸で公演している作品だが、大きく二つの課題がある。一つは、神戸のジーベックホールと全く違うBUoYという劇場空間で上演するため、数々の変更を余儀なくされる。真ん中に巨大な柱がある空間なので、どの座席にも死角があり、神戸の公演のままだと、席によっては、何も見えなくなってしまう席ができてしまう。そこで、同じ作品でありながら、演じる場所を変えたり、シーンを多層的にしたりする必要が出てくる。そうすることで、作品が深まっていくところも面白い。

 

もう一つは、神戸公演では幼稚園児がゲスト出演するコーナーがあったが、東京では、だじゃ研(=だじゃれ音楽研究会)のメンバーが出演する。千住で8年間も活動でしてきた「野村誠千住だじゃれ音楽祭」のメンバーが18名も出演するというのだ。そして、砂連尾さんが教えている立教大学の学生も出演する。ということで、これらのゲストが加わってのリハーサルは、本日が初めて。というわけでスリリングなリハーサル。しかし、百戦錬磨の照明の川島玲子さんや音響のsonihouseさんや舞台監督の浜村修二さんが柔軟に対応してくれ、どんどん素敵なシーンになっていく。そして、だじゃ研も、砂連尾さんからの急な無茶ぶりにもどんどん対応。いよいよ、明日が東京公演。