野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

佐久間ダンスとたんぽぽの家

たんぽぽの家にて、佐久間新さん監修のダンス公演のリハーサル。この公演の音楽を担当。

通し稽古を見させていただき、作品の骨格が見えてきました。雑にカテゴリー分けして簡略化して伝えるならば、舞踊(ジャワ舞踊でないジャワ舞踊)があり、声の合奏(ケチャでないケチャ)があり、ゲーム(相撲でない相撲)があり、即興(コンタクト・インプロビゼーションでないコンタクト・インプロビゼーション)がある「架空の伝統芸能のオムニバス」となっております。

これらの架空の伝統芸能たちは、佐久間さんとたんぽぽの家の利用者さん/スタッフさんらが育んできたもので、これを再構成して、ショー(劇場公演)というパッケージを作っていく作業になります。

大切なエッセンスが逃さずに、パッケージ化し、さらには、パッケージ化することで、さらに発酵が進んでいくようなことを目論んでいます。アドバイザーの砂連尾理さん、音楽の野村誠をはじめ、関わる方々が色々と言いたい放題言う中、作品が練り上げられていきます。

夜は、日本センチュリー交響楽団のヴァイオリニスト巖埼友美さんのリサイタルを聴きに行く。ブリテンブーレーズブラームスなど。80年近く前に書かれたブリテンの音楽が、決して古くなく今の音楽として響き渡ったことに、とても感銘を受けました。また、リサイタル期待しております。