誕生日から一夜明ける。エンリコが、「５０歳になって何か変わった？」と質問してきたが、今日もいつもと同じ普通の一日だ。ただ、多くの方々に祝福していただき、じわーっと幸福感が残っていることは確か。
十和田市現代美術館の学芸の方々とのプチ打ち合わせ。また、十和田に来られそうで嬉しい。美術館の里村さんのガイドで、エンリコと展示を鑑賞。前回、一人で鑑賞した時との違いは、作品について語る相手がいること。鑑賞した作品について語り合うことで、自分が何を感じたのかが言語化されたり、他者と自分の感じ方が意識化されたりする。感覚を言語化し、言葉で交わり、それをまた感じる。コンサートでも、もっと語り合いながら進むものがあっても面白いのだろうなぁ。
美術館の作品を楽譜としてみなして音楽を作曲するワークショップを、時々やっている。十和田の常設展は、非常に個性的な現代アートのコレクションなので、これで曲集を作ってみたいとも思うし、同時に各部屋自体が作品に合わせてデザインされている建築なので、作品が個別にあるというよりは、空間との関わりも密接。そうした空間と音楽のこと、さらには、その外にある町のことなど、いろいろ思いを巡らせる。
