野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

即興演劇と音楽

フランスの滞在も残り僅かになってきました。今度の土曜日までマルセイユ滞在の予定でしたが、金曜日で仕事が全部終わることが発覚し、土曜日はパリで過ごすことに変更。メディに連絡をとり、土曜日はメディの家に泊めてもらうことにしました。

今日もERACM(演劇学校)でディディエと学生たちと作品づくりです。まず、通し稽古をしまして、即興の要素は多いのですが、構成は決まっていて、野村は、冒頭はピアノ、途中はペットボトル、後半は主にピアノ時々鍵ハモ。演劇が即興なので、どんなテイストなのかがシーン毎に予想がつかない。しかし、演劇の展開を待ってから演奏すると、後手に後手になってしまうので、時には音楽が先行するのですが、色を付けすぎると、即興の芝居の方向性を決め過ぎてしまうので、いろいろ工夫しております。しかし、色がつくことで芝居の背中を押すこともできるので、ここは毎回決断を強いられるところです。学生がみんなはっきりとテイストを持って演じてくれれば、こちらは、どうにでもできるのですが、、、、。おかげで、いろいろ野村にとっても、良い修行になっております。

その後、歌の練習を野村がピアノでメロディーラインを確認しながら。二重唱ができるようにやっていく。学生たちは楽譜は読めないけれども、耳で覚えて、身体に入れていく。さすが俳優。

後半は、各自の台詞の部分をより明確にしていく作業。残り3日で作品発表。