野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ほうれんそうれんそう

Play Onのイベントで、CDや書籍を販売していただき、その返却や精算などのために、川那辺香乃さんが訪ねてくる。図書館談義などする。こちらのサイトで、野村を含めた色々な方のインタビューも読めます。どの方のも面白いです。

https://playon.earth/

本日は、「ほうれんそうれんそう」のアレンジ譜を書きました。2月4日の「千住だじゃれ音楽祭 第2回定期演奏会」に向けて。

http://aaa-senju.com/p/10307

明日、ヴァイオリンとバリガムランのための四重奏「Homage to Lou Harrison」を、バリガムランGita Kencanaの方々とリハーサルするので、ヴァイオリニストの代わりに、鍵ハモでヴァイオリンパートを吹くのです。自分で作曲したとは言え、演奏できるのかな、と試しに吹いてみる。ちょっと難しいところあるのと、36鍵の楽器では鍵盤が足りないことに気づき、37鍵を持って行くことにする。やっておいてよかった。あとは、新作「越後獅子コンチェルト」のスコアを読みながら、1月5日にどうやってリハーサルをしたものか、と考えたりしました。

というくらいで、他にすることもないので、本棚から本を取り出して、「The Ellington Century」を読みながら、Daybreak Expressを聴く。本当に面白い。

あとは、ヘンリー・カウエルの伝記を少し読んだり、相撲の本を読んだりしつつ、少しずつ家の片付けと掃除。カウエルが凄いと思うのは、若い頃にピアノの革命的な前衛作品をつくり、様々な実験的な作品を書いた挙げ句に、こういう曲をつくるようになる。


伝記によれば、刑務所で教えたり、子どもとワークしたことが影響して、モダニズムから離れて、シンプルな作風に移行し、奥さんのシドニーの集めた民謡を作曲に活かしたりしたとのこと。それ以前の20年間を駆け足で追えば、以下のようになり、前衛的でありながら、どれもカウエルらしい音楽で魅力的だと思う。



トーンクラスターの発明

ナンカロウを予言する複雑なリズムの音楽

ピアノの内部奏法の考案



ダンスの音楽

打楽器アンサンブル