野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

双葉山はケージと同じ年に生まれた

午前中、双葉山記念館を訪ねる。「オペラ双葉山」の創作に向けてのリサーチ。大横綱双葉山の生まれ育った土地。昨夜は宇佐神宮で始められ、現在は古要神社で行われている神相撲も見学し、大きなインスピレーションを得て、大分県と福岡県の県境に近い宇佐という土地に、急に愛着がわく。山の形が独特。とんがった山とか、不思議な形の山がいっぱいある。

本日は、双葉山資料館。双葉山は1912年生まれで、ジョン・ケージと同じ年に生まれている。そして、1968年没なので、ぼくが生まれた年に人生を終えている。記念館の売店で、「宇佐学マンガシリーズ?相撲の神様 双葉山」を購入。漫画のみならず、双葉山に関するエッセイも複数掲載。また、「宇佐文学」という文芸誌もあり、双葉山に関する随筆が載っている号を購入。ちなみに、武満徹の師としても知られる作曲家の清瀬保二(1900-1981)も宇佐出身らしく、これも何かの縁で、「清瀬保二の世界〜民族派の音詩人を訪ねて〜」もここでしか買えそうにないので、購入。もうこれ以上、買わなくてもいいだろうと思うのだが、堀田はりい著「東遊電 鷹王と八百万の神々」という小説が売っていて、これが非常に怪しい。まず、堀田はいりという著者名はよく見ると、ハリー・ホッターというだじゃれから命名されたに違いない。著者は、音楽雑誌「包(パオ)」の初代編集長らしく、中身はどうやら、神相撲、相撲神事なども参照して書かれた小説。これは、読まないわけにはいかない、と早速購入。

そして、岐阜へ移動。移動中、爆睡した以外は、購入した本を読みまくる。相撲三昧。

第6回「こどもはなうたコンテスト」のグランプリ作品に、あいのてさん(野村誠片岡祐介尾引浩志)でバックミュージックをレコーディング。今年も名作です。明日の授賞式が楽しみ。

ホテルで、「かずえつこと 即興のための50のエテュード」第8番「さわいかずえ」を作曲。簡単なリズムを言葉で示した曲。