野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

作曲したり、人と会ったり、ピアノを教えたり

朝、ヴァイオリンとバリガムランのスケッチをしようとしていると、東アジア文化都市2017京都の共同企画事業「PLAY ON, KYOTO」

http://release.world/playon

の編集長の桜井肖典さん、プロジェクトマネージャーの川那辺香乃さんが我が家に訪ねていらっしゃり、完成したインタビュー集をお届け下さる。京都の魅力的な面白い方々にインタビューしておられるようで、ぼくもその中に加えていただき光栄なのです。また、時間のある時に、ゆっくり拝読したいものです。ちなみに、11日にイベントがあるらしいのですが、ぼくは、タイに行ってしまい、参加できません。その会場で、野村のCDや本も販売していただけるとのことで、今日はそれらもピックアップしていって下さいました。

食材がないので、近所の食堂にお昼ご飯を食べに出かけたら、甘夏ハウスの葉月さんとバッタリ会う。「野村さんの話をしていたところです。年末、忘年会しましょう」と。3日後にタイに行った後は、帰国したら12月になるので、もう忘年会なのです。

午後、とりあえず、タイのことも調べて準備も始める。タイの東北部、カンボジアの国境近くの村で、2週間村人と音楽をつくる。現地では、ホームステイらしい。しかし、インターネットは繋がるらしい。エアコンはなし。温度は30度くらい。蚊はいっぱい。とりあえず、質問できそうなことは質問して、明日、明後日で何をしなければいけないか、準備できる。

ヴァイオリンとバリガムランの曲を少し譜面を書く。

夕方、小学生のゆうちゃんにピアノを教えに行く。ゆうちゃんに「ジングルベル」を教え、えみちゃんと遊び、ゆうちゃんのお母さんにコードを教え、えみちゃんのお母さんに、バッハを教え、交代でピアノに行ったり、部屋を走り回ったり、あそんだり、混沌とした楽しい教室。

夜は、JACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)とさいたま触れ太鼓隊の次年度の企画についてのやりとりなどをして後、明日のワークショップで日本センチュリー交響楽団の楽団員と合奏するための曲を作曲し始めたのが、22時をまわったころ。ヴァイオリン、クラリネットトロンボーンコントラバス、ピアノの5重奏。勢いで70小節ほど書いたら、24時。ひとまず、明日の朝に推敲して、今夜はここまでにしよう。

で、JACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)の次年度について、電話が来る予定なので、電話の前で待ちながら、堀田はりい著「東遊伝 鷹王と八百万の神々」を読破。本当に、相撲と音楽、神々と東アジアの国々、古代と現代、まぁ、本当に面白い小説でした。

電話は今日は無理そうとのメールが来ていたことに気づき、25時。「かずえつこと 即興のための50のエテュード」no.34「オノマトペ」を作曲。ヴァイオリンとバリガムランの曲は完成できなかったけれど、他の2曲は作曲できたので、今日はこれでよしとしよう。しかし、脱力への道は、まだまだ遠いなぁ、と思いながら、「3年先の稽古」なので、そうした境地を目指して、日々、作曲の稽古に励んでいきたい、と思う。結局、27時就寝。