野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

プンドポの夕べ vol.11

午前中からヘンリー・カウエルに捧げる新曲「オスティナート・フォルティッシモ」を作曲。9月10日のカーサ・モーツァルト片岡祐介、エンリコ・ベルテッリと初演。午後も譜面を書いて完成。次は、バルトークに捧げる「2台のトイピアノと打楽器のためのソナタ」。このバルトークの傑作を、改めて分析してみると、あまりにも傑作すぎて、劣化したイミテーションをどう作ろうか、頭を悩ませる。

夜は、「プンドポの夕べ vol.11」。やぶくみこさんとのガムラン即興ライブ。今回のゲストは、スウェーデンに即興演奏を学びに留学されていた市尾優作さん。繊細で美しいギターの音色、ハーモニクス、ヴァイオリン奏法、様々なエフェクトと、ガムランや鍵ハモの音色の親和性や違和感が美しくあやしい。見たことのない光景を聴くことができる喜び。のこぎり、イギル、ルバブ、ギターの弦楽四重奏から始まる即興では、音域としては、のこぎりが第1ヴァイオリン、ギターが第2ヴァイオリン、ルバブがヴィオラ、イギルがチェロの役割をしていて、ルバブがかなり目立っていて、弦楽四重奏で、ヴィオラが前面に出る曲を書いてみたいなぁ、と思った。

こちらは、リハーサルでのやぶ+市尾デュオ。素晴らしいです。
https://soundcloud.com/sekar-gendis-kyoto/improvisation-duo