野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

友、遠方より来るあり

ベルリン在住の音楽家パフォーマー/占い師の多才なのか不器用なのか非常に面白い旧友が訪ねてきて、最近つくった演歌がこれだとか、与作のアレンジをバンドでやってるとか、これは、クロノスカルテット風の曲を作曲したとか、近況を報告してもらい、こちらも近況を報告し、語り合い、純粋に興味のあることを続けていく妥協なき人生について共感して過ごす。この自由に生きている友人の存在は、いつも励みになる。

「Slapping Music」の譜面を書き、次なる「Ostinato Fortissimo」の作曲に着手すべく、Henry Cowellの「Ostinato Pianissimo」を研究。カウエルのこの曲が、なんちゃってガムランなので、その曲のイミテーションをするっていうのは、なんちゃってガムランのさらになんちゃって。楽器編成を考えたり、リズム構造を考えたりする。カウエルの伝記をペラペラ読んで、いろいろカウエルに思いをはせたりもする。夏休みの自由研究っぽくなってきた。カウエルには、String QuintetとThunder-stick(アメリカ先住民の楽器)のための曲もあって、このアメリ実験音楽の父は、本当にいろいろな曲を書いていて、その自由さにいつも励まされる。

夜は、JACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)のスカイプ会議。東京や埼玉とつながって色々話し合う。今年度のJACSHAの企画について。