野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ハイドン、ピアノレッスン、ガムラン

京都に戻っております。城崎でのクリエーションの余韻があるのですが、余韻に浸ってばかりもいられないので、25日の「ハイドン大學」に向けて、ハイドン交響曲54番、60番、78番の3曲を分析しております。このレクチャーでは、ハイドンに関連させて、イギリスのコミュニティ・ミュージックの重要な実践者で、More Musicの芸術監督のPete Moserのストリート・シンフォニーを紹介するとか、野村のアコーディオンソロ曲「誰といますか」を紹介するなど、現在、レクチャーの内容を検討中ですが、なんやかんやで、ピアノに向かってハイドン交響曲を弾いて、付箋をペタペタ貼っていく作業が続いております。それにしても、この交響曲60番「うっかり者」って、本当に変な曲で、こちらが何も独自な分析をしなくても、面白いポイントがいっぱいなのです。

夕方、小学校6年生のユウちゃんにピアノを教えに出かける。久しぶりのレッスン。即興で弾くことを経て、毎回、野村がつくった簡単な練習曲を弾いていましたが、ついに、既存の曲が弾きたくなり、前回は「ミッキーマウスマーチ」を宿題に。今回は、スーパーマリオブラザーズが弾きたいらしく、難しいけれども、簡単なアレンジにしてあげる。ここに来て、楽譜が読めるようになりたい、とついに言い出したので、五線譜の読み方を少し説明。二年くらい経って、ついに五線譜の読み方を教える。面白いものです。あとは、簡単なルールで、即興できる曲も、と要望あり、また、簡単なルールで、「氷のくに」という曲を宿題に残す。

それにしても、ユウちゃんは遊びの天才で、すぐに面白い遊びを考えだします。なんでも、親戚や近所の5歳くらいの子どもと遊んだりするのが、得意らしく、子どもの面倒をみるのがうまいみたいなんです。ピアノを教えるだけじゃなくって、だいたい、必ず、ユウちゃんと遊びます。今日は、おはじきと太鼓を組み合わせた遊び、りんごの入っているネットで宇宙人になったり、、、。面白い子だ。

夜はガムランに参加。やぶさんとは、城崎でも一緒でしたが、それ以外のメンバーが全部、京都の人で、京都に帰ってきたーー、と懐かしい気分に。そして、目をつぶって音を感じながら演奏する機会が、城崎では少なかったので(なぜなら、常に絵を見て演奏していたので)、これまた新鮮でした。