野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ハイドン盆栽第3番、第4番を作曲

現在、11月12日の「ハイドン大學」に向けて、新曲「ハイドン盆栽」を作曲中。経緯をざっと説明すると

 

1)モーツァルトよりも24歳年上のハイドンという作曲家がいる。

2)ハイドンは、交響曲を100曲以上作曲している。

3)日本センチュリー交響楽団が、このハイドン交響曲を全曲演奏する「ハイドンラソン」を継続中。

4)100曲以上あるので、滅多に演奏されないマイナーな曲もたくさんある。

5)そうした音楽へのとっかかりとして、音楽講座「ハイドン大學」も開催。

6)ハイドンの専門家でもないのに、野村が「ハイドン大學」の講師に起用される。

7)退屈かと思ったハイドンの曲は、意外に遊びに満ちていて、解説するのが楽しかった。

8)好評につき何度も「ハイドン大學」の講師を務める。

9)何度も「ハイドン大學」の講師を務めたので、単に曲を解説するだけ以上のことをしたくなる。

10)ハイドンの魅力をコンパクトに伝える曲集「ハイドン盆栽」の作曲を思いつく。

 

 本日は、第3番と第4番を作曲。ハイドンの楽譜を解読して解説用のレジュメを作成するよりも、ピアノの小品を作る方が、性に合っているので、頼まれていないのに作曲している。やっぱり、作曲が一番好きなんだなぁ。この調子で、何個も「ハイドン盆栽」を作曲すれば、ぼくのイメージするハイドンの魅力を、お客さんに伝えることができるなぁ。

 

水曜日の夜は、ガムラングループの練習日。今日は珍しく京都にいて、久しぶりに練習に参加。現在ヴィブラフォンのための新曲を作曲中で、インドネシアヴィブラフォンであるグンデルを触ったり、生で響きを聞いたりできたことで、作曲のためのヒントをいろいろつかむ。また、広い稽古場なので、横綱土俵入りの動きを何度もやってみる。ヴィブラフォンの新曲は、来年2月に大阪で世界初演。タイトルを「相撲ノオト」としていて、現在は横綱土俵入りを研究中。