野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

音楽ワークショップ「市長がいい人」

城崎国際アートセンター滞在制作7日目。本日は、音楽ワークショップを開催。小学校4−6年生の子どもたち。講師は、やぶくみこ+野村誠

最初に、野村+やぶの即興演奏を聴いてもらう。「タイトルは?」と聞くと、ダリオさんの娘さんのライちゃんが「ちょっとうにゃー」と言う。さらに「アフリカのやつやった」と言う。で、その後、子どもたちに自由に楽器を選んでもらい、1分間の自由演奏。録音をして、聞いてもらい、タイトル考えてもらう。「どうやってとめるの」という曲に。イタリア語では、コメシスペーニェ。続いて、2曲目は、2分の自由演奏。最初の人を決めて。録音を聴いてタイトルを考える。「とめれた、雨」となる。休憩後、「うつくしいまち」というタイトルの音楽をつくる。子どもたちに、「うつくしいまち」に何があるかを質問する。そこで出たキーワードが以下の通り

1)山
2)坂道
3)ザ・盆地
4)家とかに鳥がおりそうな所
5)東京っぽい(都会)
6)サファイアみたいに透きとおった海があるはず
7)うつくしい夜
8)芸術的な街

これ以外に、「市長がいい人」というのも出た。このキーワードに対応する楽器は、どれかを選び、それを部屋のどの場所に配置するか決め、順番を決め、構成を決めて、担当楽器を決めて、終わり方を相談し、演奏してレコーディング。子どもたちと感想を言い合って、「うつくしいまち」というのは、見た目が美しいことよりも、人々の心が美しいことが重要で、そのためには、市長がいい人でないといけない、ということが分かった。子どもたちの言うことは、本質をついている。豊岡市長が聞いたら、喜ぶことだろう。