野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ダリオさんのワークショップ

城崎国際アートセンターにて滞在制作中。6日目。午前中は、ほぼ作曲が終わっているチェロ協奏曲「ミワモキホアプポグンカマネ」の楽譜の校正作業をしたり、ピアノの調律に立ち合ったり。

午後は、出石に移動し、ダリオさんのワークショップを見学。最初に、「こんにちは、じゃあ、おわり、バイバイ」と冗談から始まり、子どもたちがポカンとするところから、スタート。その後、ダリオさんの体操で、みんなで声を出し、体を動かし。その後、細長い紙をセットするのに、紙で散々遊んだり、紙をテープでとめるのに、テープを自分の鼻にはったりするダリオさん。子どもと真剣勝負なのです。横に細長い紙を、15人の子どもで囲んで、四方から町を描いていくのです。まず、クレヨンを配る配り方も、簡単には子どもに渡さないで、変な渡し方をするダリオさん。そして、みんなで町を描き始めたら、1−2分で、ストップをかけて、場所をチェンジします。こうやって、各自が一色しか持っていないのに、色々な色がうまくミックスされたり、中途で描かれた物の続きを別の子どもが描いたりして、共同絵画が展開していきます。さらに、クレヨンタイムもすぐ終わり、今度は、筆で色を塗っていったり。この色塗りも一人一色で、場所をチェンジしていくのです。そんな風にして、1時間で素敵な絵が仕上がりました。最後には、またクレヨンもって、道路を車が走るぞーーと言って、絵の周りをみんなで走る。その音も面白かった。

城崎に戻った後、寝る前に、チェロ協奏曲の楽譜の校正した部分を修正して、楽譜を完成させるが、途中までで力尽きる。でも、週明けには完成しそうです。