野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

マングナン小学校研修1日目

朝、ジョハンさんの家にタクシーで出かける。ジョハンさんのお宅に、俳優のBram Makahekumさんが来ていて、本日からのマングナン小学校の先生の研修の講師をするらしい。ジョハンさんの運転で、ブラムさん、小日山さんと研修会場に向かう。1時間ほど車で行き、目的地に着いたと思ったら、「今から、演出家の家に寄る。つまり、やくざの家に寄るということだ」とジョハンさん。行くと、巨大な大邸宅。プール付き。Brotosenoさんのお宅。家の中に池があり、そこに橋が架かっている。家の外にはプールもある。家の中には、数々の絵があり、絵を売りに来ているのか、美術家のValentinus Rommy Iskandarもいて、彼は自分が手作り楽器の展覧会をした画像などを見せてくれる。

その後、スレマンのWisma Salam-Muntilanに移動。Y. B. Mangunwijayaというマングナン小学校の創始者であり、著名な建築家/思想家が作った施設らしい。宿泊施設であり、研修施設であり、自然を味わいながら、楽しめる非常に面白い空間。散策するだけで面白い。先生たちの研修している部屋に行く。発表の後、ゲームが始まり、ぼくもゲームに加わった。5年前に何度も訪ねたマングナン小学校の先生たちは、今でも覚えてくれていて嬉しい。新しい若い先生たちとも知り合えるのも嬉しい。

その後、ストレッチの時間。皆さん、ギャーギャー騒ぎ、笑いながら、ストレッチをみっちりする。ブラムさんの指導で進む。

夕食後、ジョハンさんと話す。作曲家のメメットは、「石の音楽」をやるにあたって、インドネシアの政治家の頭がかたいということから、タイトルを考え始めたが、ジョハンさんはメメットと議論をして、石とは本当にかたいのだろうか?という問い、本質的な問題は、政治家のエゴなのではないか?では、どのようなコンセプトでどのようなタイトルを付けるべきなのか?などと、議論をしていて、タイトルやコンセプトを深めることは重要だ、と言っていた。色々、面白い話がある。

夕食後は、ダンスのアグネス、カラウィタンのヘンドロ、美術のマリア、ジャーナリストのアムリー、演劇のトゥリオ、音楽のンダルー、色々な科目を教えるウィンドゥと、ブラムさんの演劇の講義を受ける。理念的な話で今日は実践なし。インドネシア語の勉強にはなった。

明日は、朝5時半かららしいので、10時に就寝。インドネシアの人々は、深夜まで話し込んでいるようだったけど、、、。