野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

朝5:30から深夜22:30までワークショップ

マングナン小学校の先生の研修(2泊3日)に参加中。30人近い先生が参加していますが、芸術系の先生7人だけが別プログラムをしていて、小日山さんと野村はこちらに参加。

本日はスケジュールを見ると、朝5:30−7:00が体操とあって、本当にこんな早くにやるのかなぁ、と思ったのですが、5:30には、川沿いの急斜面のところの岩場に腰掛け、風景を見ながら、瞑想の時間が30分。その後、室内(と言っても、屋根はありますが、壁はないので半屋外ですが)に移動して、呼吸のトレーニング。じっくり呼吸をした後に、深い呼吸で、「あー」とロングトーンで発声練習。「えー」、「いー」など、他の母音でも同様にやって、気がついたら、7:30。みっちり2時間の朝飯前エクササイズでした。

朝食の後の休憩時間に、池田邦太郎さんの「風飛行機」をンダルー先生にプレゼントして、折り方を説明する。他の先生たちも加わってきて、しばらく、紙飛行機で遊ぶ。

9:00−10:30 即興演劇その1。ブラムさんの指導で、一人ずつ簡単な設定を加えてのソロの即興をする。演劇の先生トゥリオは、堂々とこなすが、美術の先生のマリアは恥ずかしそう。それぞれに、ブラムさんがコメントをしていく。ぼくも即興でソロをした。

11:00−12:30 即興演劇その2。休憩の後は、2人の即興演劇。長椅子が一つある状況で、二人で即興演劇をする。一人での即興が苦手そうだったインドネシア人たちは、二人になると、途端にボケとツッコミの能力を発揮し、大爆笑の連続になる。最後には、3人での即興演劇も行った。

14:00−15:30 演劇×音楽×ダンスその1。声でのパフォーマンス、楽器での演奏、ダンス、詩の朗読、台詞などをミックスした作品創作。

15:30−17:00 休憩時間になったのだが、そこから、自発的に即興での歌作りになり、「ジョグジャカルタは美しい町だ」という歌をつくり、みんなで」歌うことになる。ブラムさんが不在のまま、メロディーが生まれ、片言のインドネシア語でやりとりしながら、歌詞が生まれ、みんなで練習する。

18:00−19:00 それにしても、朝5:30から、ほぼ休みなく、よく働く人々である。ブラムさんの指導で、再度、発声練習。腹から声を出すための姿勢などを指示される。

19:30−21:00 夕食後、食堂で、延々、ギターで伴奏しながら、クロンチョンを歌い続ける。いっこうに、夜の練習が始まる気配がない。インドネシア人たちは、インドネシアの歌が本当に好きで、本当に楽しそうに歌う。

21:30−22:30 と思ったら、突如、昼間に作ったシーンの通し稽古が始まり、それを何度も通して、少しずつブラッシュアップしていく。結局、朝5:30から夜の22:30まで続いたワークショップが終わり、インドネシア人たちは深夜まで食堂で歌いまくっていたが、ぼくはヘトヘトなので、すぐに就寝。