野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

小鳥の練習曲

「えん 箏の音を楽しむ会 伊藤志野お箏三絃教室 おさらい会」に行きました。実は、ここで、野村誠作曲「小鳥の練習曲」が世界初演になるのです。伝統文化お箏三味線親子教室に参加した子どもたちが演奏。初心者で親指だけで弾ける曲との指示で、先生パートの伴奏がつくので、それなりに聞き応えのある曲になっているつもりで、楽しみに聞きにいきましたが、初心者なのに、子どもたちが予想以上にしっかりと音を鳴らしていて、ああ、本当に良い指導をされていると感銘で、演奏にはジワジワと感激しました。来てよかった。

あと、山口巌作曲「高千穂」の作詞が、伊沢修二とのアナウンスにも驚いた。アメリカに留学して、西洋音楽を日本に持ち帰り、東京音楽学校(後の東京芸大音楽学部)の初代校長としての伊沢修二は、てっきり西洋音楽一辺倒な人物だった、と思っていたら、地歌の作詞をしていたのですね。

夜は、勝野タカシさんとのライブ「宿題とあそび」の6回目。昼間の「小鳥の練習曲」があまりにも印象的だったので、夜のライブでも、ギターとピアノで「小鳥の練習曲」をアレンジして演奏してみました。そして、勝野さんは「夜の子ども」という歌を今日は歌いませんでしたが、今日、ぼくのピアノの生徒の小学生のユウちゃんもお母さんと一緒に聞きに来てくれました。子どもと大人が交差する夜です。中年のミュージシャンも、子どもであり、小学生も大人で、ずっと昔から生きている長老のようでもあり、色々とグルグルまわっていきます。

いきをすって
いきをはいて
いきをすって
いきていく
いきいそぐなー

今年の日本国内での最後のライブの後、深夜までザンパノ店主のニイやん、勝野さんと語りました。いよいよ、インドネシアです。