野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

さいたまトリエンナーレ千秋楽

さいたまトリエンナーレ2016の最終日。79日間がいよいよ本日で終わります。大宮の高島屋内での⇒の展示は、9月に見に行った時は、ほとんど何もなかったので、もう一度見に行く。79日たって、108件の⇒が、町のあちこちに出没していて、その展示はなかなかボリュームがあって、これだけ多くの人が参加した町中全体での演劇が展開したことを、ドキュメントだけで見ても楽しめる。

岩槻駅で一ノ矢さん(元力士で、現在は高砂部屋マネージャー)を待っているとサポーターの田村さんと遭遇。さいたまトリエンナーレは数々のサポーターに支えられてきた。田村さんは、ホームベースプロジェクトを見に行く。一ノ矢さんと無料シャトルバスに乗ると、さすがに最終日で超満員。サポーターの植森さんも乗ってきて話をする。

展示会場で、13:30−14:00、15:00−15:30、17:00−17:30と3回にかけて、「相撲道と作曲道」というタイトルで、一ノ矢さん、樅山智子さんとトークをする。13:30には、四股を実際にやってみるワークショップもあり、身体を通して、相撲道と作曲道を考える。15:00の回からは、沖縄から鶴見幸代さんもスカイプ参加し、客席にいた高砂部屋の呼出しの邦夫さんにも、飛び入りで大鵬千代の富士の取組の呼上げもしていただき、相撲道と作曲道と呼出し道の話にもなる。折口信夫の話から、調律師の上野泰永のスティムフューチャーと腰割りの共通点、肩甲骨の使い方、相撲と音楽の共通点、オペラ双葉山構想、相撲の歴史、神事相撲の話、話は様々な方向に展開。そして、17時からの最後の回では、観客の皆様からも、非常に濃い質問も出て、最後まで市民が参加する芸術祭として、さいたまトリエンナーレが結びの一番へとなる。

17:55より、締めの儀としてJACSHA式の神送りをする。拍子木を鳴らしながら展示室を出発し、外まで行列し、一ノ矢さんの相撲甚句の後、総合ディレクターの芹沢さんを胴上げし、終了。

その後、打ち上げ1次会、2次会と参加して、皆様方と交流させていただきました。関係者の皆々様、本当におつかれさまでした。