野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

鍵ハモ三昧1

本日より2泊3日で、淡路島。「鍵ハモ三昧」をやるのです。ぼくの20年以上の鍵盤ハーモニカ活動の全てを注ぎ込むべく、鍵盤ハーモニカのための楽譜全てのファイル(広辞苑3冊分の厚み)を持ち、鍵盤ハーモニカでの音源と動画ファイルを全て持ち、さらに可能な限りの鍵ハモをスーツケースに詰め込み出発。大小2つのスーツケースで出発。持参した楽器は以下の15本。

ハモンド44 (スズキ/アルト44鍵/マイク内蔵) 
ハモンドBB (スズキ/バス24鍵/マイク内蔵)
メロディオンpro37 (スズキ/アルト37鍵/プロ用)
メロディオンM36B (スズキ/アルト36鍵)
メロディオンS32 (スズキ/ソプラノ32鍵)
アンデス     (スズキ/鍵盤リコーダー)
メロディカ36 (ホーナー/アルト36鍵)
ホーナー26  (ホーナー/アルト26鍵)
ピアニー37 (ゼンオン/アルト37鍵)
ピアニカP37 (ヤマハ/アルト37鍵)
メロディホーン37 (エンジェル/アルト37鍵)
中国製37鍵    (中国製/アルト37鍵)
ガムランチューニング鍵ハモ (チューニングをガムランにした楽器)
非西洋チューニング鍵ハモ  (チューニングを西洋音階でなくした楽器)
ハーモニーフォン (80年前の楽器)


滞在先は、慶野松原にある「しなどあん」というプライベート民宿。ミュージシャンの有住さんのお宅だ。家庭菜園があり、玄関前には瓦がたくさんあり、玄関を入ると自作のチンドンがあり、廊下には、数多のギターや三線など楽器が所狭しとつり下げられている。そして、「鍵ハモ三昧」の参加者が、非常に濃い。昼間は名古屋の大学の理工学部で土木を教え、夜はジャズピアニストで、鍵ハモ歴20年以上という方が登場。20年以上前に、鍵ハモを始めた頃は、ジャズ研の先輩たちにバカにされたという。その後、名古屋のジャズシーンでも鍵ハモは浸透してきたとのこと。大学で物理をどのように興味深く学生に教えているか、という話も興味深い。積分を教えるのに、学生たちがエレベーターに加速時計を持って乗って、加速度を計測する実験から、エレベーターの移動距離を計算させる授業の話などなど。話は鍵ハモになったり、物理の教育の話になったり。また、アンデス(鍵盤リコーダー)を頭で演奏して保育園児と会話する方法を編み出したという話が出たりする。鍵ハモのチューニングの方法の話。「季刊ケンハモ」の話。90年代の鍵ハモシーン、00年代の鍵ハモシーンなどについて語り合う。ヴィブラートの奏法など、様々な奏法をどうしているかなど、意見交換。そして、東京の音大教授で、音楽ワークショップに関する授業もしている音楽学者の方も到着。深夜まで鍵ハモ三昧の序章が続いていく。