野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

洋楽渡来考再論

9月11日に、ながらの座・座で行う「今の音楽 居間の音楽3」のチラシに載せる文章を作文。エンリコ・ベルテッリ、松澤佑紗、やぶくみこ、の3人とのコンサート、大変楽しみです。終演後に、第2部として、音楽家と語ろうコーナーも予定。司会進行は、佐藤千晴さん。

沢井一恵先生より、昨年のリサイタルのCD/DVDをいただいたので、心して鑑賞。野坂操壽先生との共演、さらに高橋悠治さんの作品を3人で、という演奏など、こうして先輩方が元気で力強い活動をされているのに、こちらも触発されます。ありがたい限りです。そして、一恵先生の弾く十七絃の音色は、やはり一恵先生の音で、この楽器の魅力を、再認識させられました。

それから、「六段」を巡っての皆川達夫さんの論考「洋楽渡来考再論 箏とキリシタンとの出会い」の付録DVDを鑑賞。「六段」とグレゴリオ聖歌の「クレド」を同時演奏して、もともと「六段」は、「クレド」の伴奏であったとする説。こじつけでもなく、説得力のある考えです。