野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

日本センチュリー交響楽団

野村誠+日本センチュリー交響楽団+スマイルスタイルで行うプロジェクト「The Work」の3回目。本日は、ワークショップの前に、オーケストラの楽団員とミーティングの時間を持った。そして、凄く熱く良い話し合いの時間だった。団員から、事務局やディレクターの野村などが、プロジェクトを引っ張ってくれていて、自分たちはそれに可能な範囲で参加しているが、もっと主体的に/積極的に関われるのではないか?自分たちがワークショップを、もっと能動的に組み立てリードしていける役割りになれるのではないか?そのために、もっと色々野村から教わりたいし、野村と話し合いたいし、もっとタッグを組んでやっていきたい、というような声があった。また、初めて野村のワークショップに参加した時に、野村が「今日は何しましょうか?」と言ったことが衝撃だったけれども、決めていないことで、その場にいる参加者に応じた内容になり、最終的に素晴らしいものができたことに感銘を受けた。などなど。ただでさえ忙しいオーケストラ楽団員。しかも、譜面に書かれたクラシックを演奏する専門家でありながら、ワークショップ、即興、などに意欲的に取り組みたいという向上心には、本当に頭が下がる思いで、嬉しく思いました。

さて、今日のワークショップは、楽団員主導で、ラフマニノフの「交響的舞曲」を題材にした内容でした。30分弱の残り時間で、野村の進行によるイギリスの聖歌を発展させる作曲ワークショップをやりました。イギリスのヒュー・ナンキヴェルとの共同プロジェクトなのです。

7月20日に、本番やります。お楽しみに。

ワークショップから帰って後、将棋の名人戦どうだったんだろう?とチェックすると、なんと佐藤天彦新名人が誕生しているではないですか?しかも、通常深夜まで続く名人戦2日目が、夕食休憩直後に、羽生名人が投了してしまいました。2日目の午後まで羽生さんやや優勢だったのに、うっかりして角をとられてしまい、その時点で諦めモードになられたのかもしれません。負けても、最後まで粘りまくって相手を間違えさせるのが得意な羽生さんが、こんなにあっさり諦めるのは、かなり意外でした。新名人、おめでとうございます。

深夜に愛知大学の吉野さんと打ち合わせをして、この夏、豊橋で「門限ズ」をやる構想を具体化。門限ズは、倉品淳子(俳優)、遠田誠(ダンサー)、野村誠(音楽家)、吉野さつき(コーディネーター)の4人バンドで、拙著「音楽の未来を作曲する」(晶文社)にも書きました。

音楽の未来を作曲する

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