野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

音楽教育の授業

真珠湾攻撃とジョンレノンの暗殺で知られる12月8日。平和を祈ります。

新幹線に乗って、雲に隠れてしまった富士山を見て、新横浜までビューんと行って、バスで川崎の溝口まで。洗足学園音楽大学にて、講義なのです。今日は、鍵盤ハーモニカについての講義。音楽教育の即興についての講義。院生との面談。といった内容でした。

鍵盤ハーモニカの数々の奏法も紹介。伝授できることは、できる限り伝授。ロングトーンでの即興もやりました。この楽器の高音域は、凄い倍音が出ています。取り扱い注意。作曲家の佐藤さん曰く「リゲティのアトモスフェールみたいですね」。ラヴェルボレロにも挑戦するも時間切れ。


5年前に出した音楽教育向けの本を熟読していただいているようで、大変ありがたい。付箋がいっぱいはってある。書いたぼくの方が忘れているかもしれない。


フルーツバスケットで、色々な指揮の方法も考えましたし、「せーの」と「1234」もやりまして、あとは劇に音楽をつけたいと要望があり、即興音楽劇にチャレンジ。

院生の方は「音楽づくり」を研究。学部でピアノを専攻していたが、ピアノで即興をしたことがないと言うので、ピアノでも即興。21年前、ヨークにいる時にお世話になったジョン・ペインターのことも、色々聞かれた。ああ、あの頃に生まれたのが、今日の学生さん達なんだなぁ。

音楽教育の教授の澤田篤子先生は、日本音楽の研究者でもあり、日本音楽史の授業、世界各地の教科書などを比較しながらの音楽教育の演習など、興味深い授業を数多くされておられるようです。

新幹線にて、ビューンと戻る。