野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ながらの座・座の橋本さんから、10月31日のコンサート「居間の音楽 今の音楽2」の写真が送られてくる。10日前だが懐かしい。ロンドンに戻ったエンリコからもメールが来る。松澤佑紗さんが弾いていた「千鳥の曲」を懐かしく思い出し、

淡路島 通ふ千鳥の 鳴く声に 幾夜目覚めぬ 須磨の関守

この曲の調絃が「古今調子」と呼ばれる吉沢検校が考案したものだと知る。幕末新箏曲の吉沢検校は名古屋と京都を中心に活躍したと知り、同郷で嬉しい。半音が一ケ所だけの音階。この調子でピアノを弾いてみたりして、「千鳥の曲」にだじゃれ音楽で取り組むなら、「地鶏の曲」を作曲するのかなぁ、などと思う。

大文字山は、毎日、少しずつ複雑な色合いをしていて、所々、黄色かったり、緑だったりする。霧がかかったり晴れたりする。見ていて飽きない。

一年前は、鳥取でした。
http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20141109 

二年前は、千住でした。
http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20131109