野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

日本センチュリー交響楽団のテーマ(庄内編)

旧暦の1月も本日で、最初の満月を迎えます。その記念すべき日に、「哲学カフェオーケストラ庄内」の5回目のワークショップでした。

西川勝さんによる哲学カフェ。本日のテーマは、「遠い国」。練習時間を多く取れるように、との西川さんのご配慮で、20分で終了後、「日本センチュリー交響楽団のテーマ(庄内編)」をリハーサル。前回、なんとか通せたこの曲を、場面ごとの色合いをより深めつつ、リハーサル進行。参加者の皆さん、譜面通りだったり、譜面を踏まえて自分なりの解釈をして味つけをされていたり、周りの人をリードする役をする人、周りの人についていく人、色んな関わりで演奏されています。三線、ライアー、ギター、サックス、ヴァイオリン、トランペット、トロンボーン、フルート、リコーダー、パーカッションなどの楽器に、トーンチャイム、スリットドラム、様々な小物楽器が加わり、センチュリー響の楽団員がヴァイオリン、ヴィオラトロンボーンバストロンボーンで加わり、ぼくがピアノを弾く総勢25名ほどのアンサンブルになります。

グレゴリオ聖歌の「怒りの日」は、今では「今年もよろしく」という歌になっていて、それがグレゴリオ聖歌であったこともすっかり忘れてしまいます。しかし、実はラフマニノフが「怒りの日」の旋律を変形しパガニーニの主題と融合させて楽曲にしたように、我々は「怒りの日」のテーマを変形して、「日本センチュリー交響楽団」のリズムに基づくテーマと融合させて演奏しているのです。

そして、もう一曲、「手拍子のロンド」をいきなりやってみましたが、皆さん、今までの5回のワークショップで様々なことを経験されてきただけあって、簡単な説明でいきなりやったのに、素晴らしい即興性と創造性のある演奏をしていただきました。手応え十分です。大阪の豊中の庄内で、新しい音楽の場が育まれつつある手応え。

帰宅後、やぶさんと「瓦の音楽」のCDの曲順を考えました。