野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

リハーサル@Black Box MAP KL

本日は、朝から会場のセッティング。UiTMという大学の音楽学部で音楽教育の先生をしているシャハナムが訪ねて来てくれる。4年ぶりの再会。最近の動向など、色々話し合う。演出家で日本でもコミュニティアートの調査をしていたジャネットも会いに来てくれた。今回のプロジェクトが、「野村誠ワークインプログレス」の第2ステージだ、と言うと、第3ステージは何をするのか、と聞いてくる。話しているうちに、子ども達にワークショップをしている音楽家、ダンサー、美術家などにワークショップをするとか、子ども達にワークショップをするなどの話題も出る。マレーシアのアート事情/音楽事情を少しずつ理解していくと、この国で必要とされていることが、少しずつ見えてくる。

午後からのリハーサルには、作曲家のカーフーもやってきた。彼は、明日の本番は用事があって来られないので、リハーサルを見に来たのだが、リハーサルが始まる前から、ぼくの譜面を読んで予習したりして、非常に熱心にリハーサルを楽しんでくれた。中国の笛の名手でもある彼と、次回こそ何か一緒にやりたいものだ。

北斎バンドによる「北斎漫画四重奏曲」の練習の後、チョーグゥワン、カマルルの2人のマレーシア人音楽家が加わってのリハーサル。チョーグゥワンは、ホルンだけでなくテルミン(+アンプ)も持参。カマルルは、数種類の太鼓、ルバブ(胡弓)、ズルナイ(チャルメラ)のみならず、小さな打楽器、玩具類などをケース一杯持って来ていて、やる気満々。全員で9人になるセッション。日本人5人、タイ人1人、インドネシア人1人、マレーシア人2人。アジアの弦楽四重奏を試して後、チョーグゥワンに、パートナーを選んでもらい、+竹澤(箏)+元永(尺八)のトリオが実現。ホルンを吹きながらテルミンを操作して、邦楽デュオとセッションするチョーグゥワン。片岡さんは、インドネシアの奇才スボウォさんと、マレーシアの奇才カムルルとの見事なトリオ。そして、野村+尾引+アナンによるトリオ。

いよいよ明日は本番。明日は、カムルルはサペも持って来るそうです。夜はホテルで野村幸弘さんの誕生日を祝いました。