野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

「おっぺけぺーの種を蒔け」と「岐阜大学芸術フォーラム」と「あれからどう会」

本日、東京にて、野村誠作曲のアコーディオン五重奏曲「おっぺけぺーの種を蒔け」が世界初演になったはずです。聴きに行けませんでしたが、録音で聴かせていただくのを大変楽しみにしています。以下の譜面に書いたノートです。

権利幸福嫌いな人に 自由湯をば飲ましたい オッペケペー オッペケペッポー ペッポッポー  固い上下角取れて マンテルズボンに人力車 意気な束髪ボンネット 貴女に紳士の出で立ちで うわべの飾りは好いけれど 政治の思想が欠乏だ 天地の真理が分らない 心に自由の種を蒔け オッペケペ オッペケペッポー ペッポッポー  (川上音二郎オッペケペー節」より)

明治時代の「オッペケペー節」の「心に自由の種を蒔け」という言葉に勇気づけられました。 アコーディオンの多彩な響きを最大限に引き出そうと思って、作曲しました。オッペケペーのリズムを通して、アコルデの皆さんが人々と音楽と喜びを分かち合うこと、音楽を通して、心に自由の種が蒔かれること、そして、平和と自由を祈念して、心を込めて作曲いたしました。

昨夜、熱が出て悪寒に苦しみましたが、朝起きると熱は下がっておりまして、昨日の続き、「京阪沿線46駅の音楽」の作業を続けました。 本日15駅分のスケッチ作業を行い、これで38駅分が完了。明日、残りの8駅やります。

その後、「甘夏ハウス」での「第150回岐阜大学芸術フォーラム」+「第24回あれからどう会」の共同開催に参加。東海地方からも数多くのご参加いただきました。10年以上前の岐阜大のフォーラムの映像を見たり、岡本晃明さんによる秘密保護法とジャーナリズムに関する発表もあり、活発なディスカッションが深夜まで繰り広げられました。あれからどう会に初参加の方も多くおられました。よくよくお話を伺うと、この秋に、放射能を気にして京都に移住して来られたという方が、5人ほどおられました。それぞれの方には、それぞれの事情や決断があってのことだと思うのですが、せっかくなので、良い仲間になっていければなぁ、と思います。何でも、3年ほど前に京都に移住した人から、「京都、楽しいし、来ちゃいな」と薦められて、とのこと。「あれからどう会」を地道に続けてきて、ひとまず、「楽しいから来ちゃいな」と言える友人関係/ネットワークに、少しでも貢献できて良かったなぁ、と思いました。

権利幸福嫌ひな人に、自由湯をば飲ましたい、オツペケペーオツペケペツポーペツポーポー、固い上下の角取れて、マンテルズボンに人力車、意気な束髪ボンネット、貴女に紳士のいでたちで、うはべの飾りは好いけれど、政治の思想が欠乏だ、天地の真理が分らない、心に自由の種を蒔け、オツペケペオツペケペツポーペツポーポー