野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

千住の1010人第1回リハーサル

「千住の1010人」は、本番までに5回のリハーサルを設定している。今日はその第1回。妻がお弁当を作ってくれて、東京へ出発。新幹線の中で、メメットの譜面を見ながら、練習の進め方をイメージ。準備しているうちに、気がつくと眠ってしまう。目が覚めると、新横浜。あっと言う間だ。

2ヶ月半ぶりに来た東京は、イメージしていた以上に人が多いし、ビルが多い。そう言えば、こんなに人が多かったんだ。この2ヶ月半、淡路島、広島、鳥取、三重などに出かけていたが、全然違う人の量。人の多さに驚きつつ、東京藝大千住キャンパスへ到着。「千住の1010人」の第1回リハーサル。出演者のごく一部が、本日のリハーサルに参加。100名程度。しかし、既に大人数で驚く。これで10分の1かぁ。凄いなあ。1010人になったら、どんなに多いんだろう。既にジャワガムランのフルセットも搬入済み。制服で参加の中学校の吹奏楽部が15名ほどいる。広島市現代美術館から届いた瓦楽器、小日山さん創作の紙ドラムもある。

ぼくの作曲した「千住の1010人」を、順に音にしていく。こんな響きになるかなぁ、と想像しながら7月上旬に書いた譜面が、100人とは言うものの実際に響きになっていくのは、感動的。メメットの「Senju 2014」も、一応、なんとか通った。出演者の皆様、まだまだ探り探りですが、素敵な演奏をありがとう。

初回のリハーサルだったので、色々、進行の仕方なども探り探りで、色々反省点もあり。明日以降は、その辺も解消して、より楽しくやりたい。それにしても、これだけの音の渦を体験できるのは幸せ。10月12日は、本当にとんでもない響きになりそう。

その後、鍵ハモ講座の講師をして、その後、3時間に及ぶミーティング。スタッフの面々は、本当に良く働いてくれていて、頭が下がる。もっともっと休ませてあげたい、と思うが、色々な課題もあり、息つく間もない感じだ。ぼく自身も、できるだけみんなにストレスをかけずに、楽しく、無理なくできるように、深呼吸をしたいと思う。みなさま、おつかれさま。

千住の事務局で寝ようとやって来たら、大量に小日山さんの手づくり紙ドラムがあって、胸がいっぱいになった。熱い思いがいっぱいだ。紙ドラムは、お薦めです。

http://aaasenju.wix.com/senjuno1010nin