野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

藤枝さんの箏作品を鑑賞

淡路での「瓦の音楽」、千住での「だじゃれ音楽」が終わって、ようやく一段落。3ヶ月ぶりに整体に行って来ました。背骨が左右に曲がっているかなぁと思うと、「へこんでますよ」と言われました。身体あっての音楽家ですし、(砂連尾さん曰く)身体は借りているもので、大切に使ってあげたいです。

その後、オーケストラの未来を真剣に考えている方とのミーティング。ぼくは、千住でやって来たことを熱く語って、同じことではないけれど、関西でもそういう場が作れればいいなぁ、と夢を語り合いました。ぼくは、妄想を次々に実現してきた実績があります。「お年寄りとの共同作曲」でも、「動物との音楽」でも、「だじゃれ音楽」でも、「お風呂の音楽会」や「瓦の音楽会」も、そうした言葉もなければ、それが現実になるまでは、世界になかったのです。でも、そうしたものを夢想することができ、イメージすることができれば、あとはやるだけです。

そして、今日は京都賞受賞記念セシル・テイラー演奏会に行こうかと思いましたが、そうではなく京都芸術センターで行われた箏のコンサートを聴きました。丸田美紀さん、中川佳代子さんの箏デュオで、藤枝守さんの作品をたくさん聴きました。作曲家の真摯な姿勢と、演奏家の丁寧な演奏で、美しい響きを堪能しました。また、京都芸大の若い作曲家、増田真結さんの新作も素晴らしく好感を持ちました。また、お箏の曲が書きたくなっている自分がいます。明日から着手するのは歌曲。地歌の影響も受けるかな。

その後、特定秘密保護法にもやもやする人のシンポジウム開催について、友人と秘密に会議をしたりしました。