野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

音楽畑をどちらから読むか

青森公立大学吹奏楽部の代表のコンさんと打ち合わせ。9月8日の「畑の音楽会」は、主に野村のピアノ演奏なのですが、吹奏楽団数十名と、畑での演奏もしたいと考えております。で、当初は、宿泊棟の屋上にある40m×8mの畑を、創作棟のテラスから見ながら演奏するつもりでおりまして、西側が高い方、東側が低い方になるような5線と想定しておりました。

ところが、コン君と打ち合わせをしていて、実際に宿泊棟の屋上の畑にも足を運んでもらった所、ここの方が譜読みがしやすい、ということで、こちらで演奏しようという話になりました。そうなった場合、管楽器がラッパをお客さんに向けて、顔もお客さんに向けて演奏する場合、当然、今までと譜面は上下反対になります。東側が高い音で西側が低い音になるわけです。

今まで作曲していた楽譜を、突如、全部さかさまにすることになったわけです。

さらに言えば、この巨大な楽譜は、いくつかのパートは西側から、いくつかのパートは東側から眺めて演奏するということも可能です。突然、自由度が一気に広がりました。