野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ポーコンのリハーサルやってます

昨日も今日も、1月21日のジーベックホールのコンサートに向けて、近藤浩平「ヴァイオリンと打楽器の為の協奏曲」、野村誠「ポーコン」(ヴァイオリンとポータブル打楽器のための協奏曲)の練習を、薮公美子とやっておりました。

「これ、なかなか覚えられへんなぁ。記憶力悪なったんかなぁ」
インドネシアガムラン音楽修行をした薮さんは、言います。これだけ変拍子で複雑な近藤作品でも、覚えてしまおうとする態度は、ジャワの音楽家のアプローチに近いし、結構、覚えていて、逆に驚きました。複雑な現代音楽は、譜読みの能力の高い演奏家によって演奏されるケースが多いのですが、インドネシアで、ガムラン音楽のリハーサルをしていた時のような練習風景が続きました。これは、独特なノリを出せるかもしれません。

独奏者とオーケストラという協奏曲というスタイルですが、打楽器群がインドネシア的なアンサンブルになって、独奏者は西洋音楽的な立場で違和感を出すソロになるのか、それとも、ジャワ的に溶け込むソロになるのか、というのも、今後のリハーサルでの楽しみです。

ぼくは、ヴァイオリンのパートをピアノで弾いて、楽しんでおります。

コンサートの詳細は、こちらをご覧下さい。
http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20111226