野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

日本に帰って2週間、考えのメモ

帰国して2週間、色々な人に会い、情報を収集しながら、日本の現状把握に努めてきました。で、一応、この2週間の情報をもとに、今の考えをメモしてみます。自分のためのメモですが。

1)福島の人や関東の人が少なからず、関西に避難してきている。今まで関西在住の人だけだったコミュニティに、突然新しい人材が加入してきたことで、何かが変わっていきそうな気配がある。

2)今までの生き方を変えようと、小さな勉強会が、あちこちで始まっている。これは、希望。90年代から盛んだったワークショップという手法は、きっと力を発揮するはず。

3)こうした個人レベルで始まっている動きを、うまく連携させたり、つなげていくコーディネートが重要。農家、食品関係者、市民活動家、アーティスト、医師、行政、科学者、お坊さん、教育関係者などなど、それぞれが独自に動いている。そこに出会いの場を設定し、新しい社会や生き方を始めていくムーヴメントにできるかどうか。90年代以降のアーツマネジメントの実践が、ここで力を発揮できるはずで、期待のかかるところ。

4)現在は緊急事態なので、短期的な展望が最優先で、当面の心身の健康を最大限に維持するように努めている。まずは、無理しないこと。これを大前提。

5)現在やっているのは、外出時のマスクの着用。家の掃除。一日数度の水浴び。産地の確認できない食材を使っている外食を控え自炊する。あと、精神面としては、ネットやニュースを数日に一回に控える。そして、楽器の演奏を楽しむ。

6)と同時に、長期的な展望の話が不足しているように感じる。例えば、2012年、2020年、2040年あたりに、どんな世界であって欲しいか、という話を、色々な人としてみたい。

7)個人的には、2012年までに、交流+勉強で、お金と電気に依存し過ぎるライフスタイルから脱皮、2020年までには、そうした交流を発展させて、お金と電気に依存せずに豊かな暮らしができる世界にしたい。2040年までに、お金と国境と戦争のない世界を作りたい、というところか。

8)何はともあれ、笑顔を大切に


ひとまず、今日は、こんなところです。