野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

レクチャー

昨日は、Universiti Teknologi Maraのキャンパスで、作曲家のTazul Tadjuddinの研究室へ行きました。タズルは、以前、武満徹作曲賞の最終選考にノミネートされたことのある作曲家でもあります。7月30日、31日に開催のMalaysia Composers Seriesを準備中。現代音楽の土壌が全くない大学に2年前に赴任して、すぐに現代音楽シリーズを開始。まだまだ途上ですが、学生達が、ガムランと西洋楽器の混合の作品を書いて演奏するなど、教育熱心に頑張っています。マレーシアのガムランはスレンドロだけで、チューニングも西洋音階風なので、西洋楽器と一緒にやっても、あまり違和感がなさそう。ジャワで西洋音階とジャワの音階などを混合した音楽を散々体験してきたぼくとしては、何か物足りなさを感じるし、伝統文化の水準の非常に高いジョグジャに帰りたいというホームシックも始まりました。
また帰国後すぐに、明日〆切のJFC作曲賞(日本作曲家協議会主催)の審査員をすることになっているので、マレーシアの若手の作品の譜面にも興味を持ってみました。日本では、どんな譜面が集まっているのか、楽しみにしています。帰国後、最初にする仕事がこれです。
本日は、UiTMで音楽専攻の大学生約100名に向けてのレクチャーをしました。