野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

キャンプと海外旅行のすすめ

 日本から砂連尾理さん、砂連尾瞳さん夫妻が遊びに来てくれました。東北での震災があったので、旅行を自粛されている方も多いのではないか、と思うのですが、前々からぼくがインドネシアに滞在中にインドネシアに来ると公言されていた砂連尾さんは、予定を決行し、来てくれました。仙台での活動も多い砂連尾さんは、きっと今回来ることを、かなり躊躇したり、悩んだのだと思います。宮城の復興のために、インドネシアに行って良いのだろうか、と思われたと思います。でも、実際にインドネシアに来て、こちらの空気を吸いながら話をしていると、こんな風に日本の未来について話し合うことができて本当に来て良かった、と言ってくれました。日本の未来を考えるために、一度、敢えて日本から出てみること。そのことで客観的に物が考えられ、長期的に見れば復興支援につながるという直感は、間違っていなかった、と確信できたようです。インドネシアという国を鏡にして、日本のことが色々見えてくるのです。
 そう考えると、海外旅行が自粛されがちな今こそ、海外旅行は大いにお勧めのように思えます。海外旅行をして、一時的に日本を出ることは、大いに節電に貢献することにもなります。この夏、日本の節電に貢献する2つのプランは何かと考えた時、キャンプと海外旅行が、真っ先に思いつきました。家に閉じこもっているのが、一番、電気を使い続けます。もし、外に出られるのならば、キャンプに行ってみる。電気の代わりにキャンプファイヤーの明かりを楽しむ。海外に行って、日本の電気を使わず外国の電気を使う。楽しいことは良いことですし、自粛/キャンセルして、電力消費量を増やし、家に閉じこもってしまうよりも、外に出ることは有意義なのではないか、と思うのです。キャンプをして、普段の電気依存型の生活から離れてみる。キャンプは大変というなら、夜、友達とお喋りしながらお散歩をする。天体観測をする。花火をする。電気を使わず、家を出て、少しばかり、地球と対話する時間を持つ。
 そう思うと、そろそろ蛍の季節ですね。蛍を見に行くのも、ささやかな節電かもしれませんね。蛍を見ながら、日本の未来について、脱原発や復興について、友人と語り合う。そんな時間を持つことも、一つの復興支援かもしれません。

 げんぱつやめます
 げんぱつやめます
 げんぱつやめます